中小企業の成長をサポートしたい! と思い、会社を立ち上げる

安藤 智洋(あんどう ともひろ)

公認会計士/気象予報士
1983年11月28日生まれ
慶應義塾大学理工研究科修士課程修了(数学専攻)
出身:埼玉県
趣味:ソフトテニス、ゴルフ、スノーボード

株式会社ウィステリアコンシェル 代表取締役の安藤智洋(あんどう ともひろ)です。主に、中小企業の会計・経理・財務方面の業務支援、経営相談を行っております。
大学院在学中に、公認会計士の資格を取得し、仰星監査法人に8年間勤務した後、独立起業しました。独立した理由は、「お客様にもっと関わって経営をサポートしたい」と思ったからです。監査の仕事は決算書を見て、会計上の適正性を評価すること。事後的に助言する業務よりも、お客様に寄り添い、決算書を作るプロセスの中で相談を受けたり、作成を手伝った方が価値が高いと感じたのです。
理念や存在意義に価値があり、大企業レベルの力があるのに、お金回りが悪かったり、強みを活かしきれていない中小企業をたくさん見てきました。監査という立場ではなく、経営に関して数字の面から支援ができれば、中小企業はもっと成長できる!日本経済も活性化する!そう強く思い、独立を決意しました。

気象の物理数学を研究し、気象予報士の資格を取得した大学時代

独立起業への思いが、どのように生まれたのか、順を追って詳しくお話しいたします。

私は埼玉県日高市生まれ、市役所職員の父、幼稚園の元教諭の母の元で、男3兄弟の長男として育ちました。小学生の頃は外で遊んだり、当時、流行っていたミニ四駆を改造して走らせたりと、
ごく一般的な少年でした。

得意な教科は、算数や数学。クイズ感覚で頭を使って解き方を考えることが好きなタイプでした。
ゴールまでの大きな流れを考えた上で、できるかどうかを考えて取り組み、実際に答えが出ることに面白みを感じていました。

大学は慶應義塾大学理工学部に進学。
卒業後は同大学院の理工学研究科に進学し、数学を専攻。
日常的なものごとに数学を適用する「応用数学」を研究していました。

ちょっと変わった経験と言えば、大学2年生のときに資格取得した気象予報士。気象や宇宙などスケールが大きなものに興味があったのです。

気象好きは、大学院修士課程の修士論文にまでも影響し、「雲」についての物理数学を研究テーマにしました。簡単に説明すると、どこで雲ができるのかという物理の式があり、コンピュータで数値計算をするのですが、その数値計算の精度を研究するという内容でした。

雲ができるといった複雑で感覚的、そして日常的な現象を、数値というフレームワークに落とし込むことが面白かったのです。ふだんの生活の中にあるものを、数字で分析していくことに興味関心があるタイプなのでしょう。

こんな自分の性格が、のちのちの仕事に大きく関わってくるとは、このときは、まだ少しも気づいていませんでした。

会計士の資格を取得し、可能性の広がりを感じて会計士の道へ

父から公認会計士の仕事を勧められ、大学で目指す人も多かったこともあり、大学院時代から資格取得の勉強を始めます。

研究をしながら勉強をし、在学中に合格!

勉強を始めて1年半という短期間で取得したことに驚かれました。就職先は仰星監査法人に決めました。会計士の資格を取得すると、9割の人が大手監査法人に勤める中、社員数50人程度(当時)の中堅の監査法人を選択。この選択も驚かれました。なぜあえて、中堅の監査法人なのか? と。

仰星監査法人の入所説明会で話を聞き、「大手よりも中小の方がいろいろと経験させてもらえそう」
「若い内から現場責任者になれる」と魅力を感じたことが大きいです。

メーカー、ガス会社、車のディーラー、料理学校、証券会社など大規模な会社から小規模な会社まで、幅広い業種の監査を行い、どの仕事も全力で取り組みました。まだ若かったこともあり、会計上の監査という仕事は、会社の数字が合っているかどうかを判断する立場にありますが、正解を伝えることに徹し、叱られた経験もあります。

「数字しか見ていないと失敗する」ということを学びました。私は、話しかけやすいタイプなのでしょう、担当の方から相談されることが多かったです。

それに答えることはできますが、事後の相談にのるよりも、もっと前のプロセスで相談にのれていたら…と思うことも少なくなかったです。

決算の数字を監査するのではなく、経営に携わりたい!

監査法人時代の後半は、コンサルティング部門の業務にも携わるようになり、M&Aのデューデリジェンスで買収先企業の調査をしたり、決算の早期化を行ったり、顧客先への会計システムの導入を手伝ったりと、監査以外の業務が増えてきました。これらの仕事はとても面白かったです。

一方、数字が合っているか、間違っているかという仕事に価値を見出せなくなっていました。

レベルの高い技術やサービスをもっているのに、上手な資金繰りの方法を知らなかったり、本当に儲かっているのか分からないなど、財務で困っている中小企業の経営者を見て、「こういう方たちの役に立ちたい」という気持ちが強くなっていることに気づきました。

単に数値の扱い方を知らないだけで、優秀な中小企業が社会で十分に活躍できないのは、もったいないことだ!売上を上げるだけでなく、経理財務の方面から分析して、適切な経営判断ができれば、もっと伸びていけるはずだ!

その経営サポートをして貢献したい。これが、独立に至った経緯です。

「ホテルのコンシェルジュ×会計・経理サポート」を目指す

独立を決めてから半年で会社を退職。ウィステリアコンシェルという会社名に決めました。

ウィステリアは「藤」の英語訳で、苗字である安藤の一字を使いました。また、コンシェルはコンシェルジュに由来します。ホテルのコンシェルジュのようにどんな相談や要望でもしっかりと聴いて、それに応え、期待以上の満足を提供したいという願いをこめました。

きっかけになったのは、独立する前に、ホテルコンシェルジュで有名な阿部佳さんの本を読んだこと。正直に「すごい!」と感動しました。お客様の気持ちに寄り添い、お客様のどのような望みに応え、予想以上の満足を提供する阿部さんの姿勢。コンシェルジュの阿部さんのように自分もクライアントさんから相談を受け、思っていた以上の成果を出して満足してもらいたい。そんな経営の相談相手になりたい!その思いを会社の名前にこめたのです。

私の会社では、会計や経理といった数字の分析とコンシェルジュといったホスピタリティの2つを強みとして中小企業の経営をサポートしていこうと決めました。

しっかりとした理念・信念をもつ中小企業を応援したい

理念や信念をもち、大企業以上の技術やサービスがありながらも会計・財務が弱いために、本来の力を発揮できていない中小企業の応援をしたい。大企業と違って中小企業は、社内で会計・財務面での適切な人材がなかなか見つからず、とはいえ、雇用して高い固定給を支払っていくのはリスクが大きいのが現状です。そのリスクは回避し、私の専門知識を活かして即戦力となりたい。私は、そう考えています。

例えば、商品A、商品B、商品Cがあり、お店ではどれが売れているかなんとなくは分かってはいても、実際にどれが本当に儲かっているかを知るのは難しかったりします。感覚で判断するのではなく、数字から利益率の分析をして可視化し、経営判断に役立ててもらうことが私の仕事です。

独立後、従業員100人、売上40億円規模の中小企業の仕事をさせていただきました。複数の事業を経営している会社で、決算書の数字を会計的に分析し、会社の状況レポートを作成。そのレポートを定例会議で使ってくださることで、業績が実際に上がりました。

私は新選組副長の土方歳三が好きです。もともと農民出身で経歴もありませんが、 近藤勇の右腕として信念をもって進み、大きな組織を率いて最後まで戦い抜いた人。

そんな土方歳三のように、理念ある経営者の右腕となり、中小企業の応援をしていきたいと願っています。

子育てママを在宅勤務で3人採用。今後も増やしていきたい

当社では、 子育てママ3名を在宅勤務で採用しています。私自身が7月に独立し、9月8日に子供が産まれたのですが、子育てをしてみて、ママ業の大変さを実感。

出産を機に仕事を辞めても、子どもを保育園に預けられる時期に復職したい女性は多いと感じています。
実際、私の妻もそのタイプです。

一方、自身の能力とは関係なく、復職が難しいのが実情。規定の時間(例えば8時間)働くことができないと言うのが、一番の理由です。それなら、働く時間と場所に制約をつけなければ、時間を見つけて働ける人はいるはずだ、と考えました。

当社の仕事は、必要なデータがあれば場所も時間も問わずにできる内容であり、しかも、現代はクラウドのサービスやテレビ電話も手軽に使える環境にあるのでリモートワークでもまったく不便はありません。

働く意欲があって能力も高い女性が働けない状況はもったいない!
そんな女性に少しでも働ける場を提供できればと、3名の子育てママを採用しました。
また、全員が、お互いに子育てについて理解があるので、子供が熱を出したから急に休むことになったり、テレビ電話でのミーティング中に子供が騒いだりしても誰も気にしません。

例えば急に休まれたとしても、会社として仕事が期限内に追われるように余裕を持ったスケジュールを組むのは経営者である私の仕事。マネジメントを間違えなければ全然リスクはないものです。

今後、事業の拡大に合わせて、子育てママを採用していきます。また、テレビ電話などを活用し、実際に顧客企業の経営者や経理担当者とミーティングする機会など活躍できる場を作っていけたらと考えています。